群雄割拠の時代に突入する飲食店業界の中で、何だかんだ言いつつもアンナミラーズの今後を心配する、片桐紀長による檄文(げきぶん)を再録します。
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今日は高輪でランチを食べたんだけど、オーダー時にWRさんが「ドリンクは、ホットコーヒーですね」と先取りして言ってくれたのがうれしかった。
_ フードリンクニュース・メールマガジンNo.296(2005/11/21)で出ていた、フードリンク安田代表によるランダムトーク「外食を殺すのは外食。」という話をご紹介。
_ 匿名かつ抜き打ちで飲食店を評価する「ミステリーショッパー」(ショッカーじゃありません)の講習会参加者に、お気に入りの店を尋ねたところ、どこも接客がダメな店ばかりだったというエピソードを受けて、接客こそが中食(なかしょく…いわゆるコンビニや持ち帰り弁当など)との違いであるはずと主張する。
_ 先日の新川義弘氏のセミナーでの話(最近は外食支出が縮小の一方、通信費支出が増加)を受けて、携帯電話が人気ということは、それだけコミュニケーションに飢えていることの証であり、一人一人のお客様に興味を持って接客することが重要であると説く。
_ 最後の項のみ全文引用。
・食べに来るのではなく、友人に会いに来る感覚です。
私が自分で行きたいのは、スタッフの顔が思い出せる店です。店ではなく、スタッフ の方ですね。あのスタッフは元気にしてるかな、と気になる店です。
俺が某店に「通う」理由も、まさにそういうことなんかな…とか思ったり。
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そういえば、甘太郎などの全国チェーン、コロワイドが、ワールドピーコムを買収して、一部実験店で導入していた客席からのタッチパネル式注文装置を本格的に全店展開していくらしい。
メニュー制作費の削減も狙ってのことらしいが、注目すべき業界大手の一つだと言われていた会社だけに、正直がっかりしている。
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もちろん、接客が全然駄目だめな店員を相手に注文するくらいなら、タッチパネルのほうがマシといえるが、そういう「接客レス」な店に何かわくわくすることは決して無いだろう。
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