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Opinion(アンナミラーズは、どこへ行く?)

群雄割拠の時代に突入する飲食店業界の中で、何だかんだ言いつつもアンナミラーズの今後を心配する、片桐紀長による檄文(げきぶん)を再録します。


Jan.19.2005(WE)―「火だるま」の間違いでは?

_ 某AM's系掲示板で、俺が新メニューを表して「久々に、気合いの入った感じに見えるのですが、如何でしょうか?」と書いてみた。で、それに対して、「尻に火がついただけかも」とかいうコメントが付いていたわけだが。
とりあえず、某事業部の近年の状況を比較してみた。

年度'01'02'03'04
営業損益(万円)-19,000-2,100-6,000-15,600
売上高(万円)
(前期比)
209,300
(-3.8%)
198,200
(-5.3%)
190,600
(-3.8%)
173,700
(-8.9%)

で、グラフにしたのがこれ。→売上高・営業損益

平成12-13(2000-01)年度は不採算店の大幅整理が行われ、平成14(2002)年3月期決算時には「体質改善終了」宣言まで出されていた。ところが、その後もどう考えてもジリ貧の状況が続いているわけで。
平成15(2003)年度には新事業形態にまで手を出してみたものの、平成17(2005)年3月期中間決算では、フードサービス事業部の売上高は 8億2200万円(前年同期比 6.7% 減)、営業損失 9800万円。ちなみに同期の同社は連結経常利益が 3億300万円、連結当期純利益が 1億6200万円。…いくら上半期は稼ぎ時でないからといっても、ねぇ。
今後、損益を改善する為には、(1)売上を伸ばす、(2)経費を削減する…のいずれか(もしくは両方)が課題になるわけだが、果たして…。
例えば、すかいらーくにしても新業態で成功するのはよくて3割…なんて話もあったりする。既存店舗への強化策を充分に行わないで、新業態にばかり力を入れても、下手をすれば共倒れじゃないんですかねぇ。
そんなわけなので、今回のフェアは少しは前向きさ(!?)が感じられてよいのではないか…というのが感想。あまり気付いている人も少ないだろうが、デザートをオーダーすると「ビバ400」(ソフトドリンクどれでも@400円)になるのも、ある意味英断といえるかも。



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